2016年10月13日

京都観光マラニック➂

本願寺伝道院から北上。 狭い道に入ります。 1km弱走ると案内人のまりもさんが「ここを見て下さい」と道端の街区(がいく)表示板まで案内してくれました。

DSC_1619[2].jpg

変わった地名です。 「天使突抜(てんしつきぬけ) 何だろ?」と思いましたが、まりもさんが由来について後ほど説明されるということで暫く走ると神社に到着しました。

ここは五條天神宮です。 

DSC_1620[1].jpg

天神様といえば菅原道真を祭っていると思ったのですが、実はそうではないそうです。 ここは弘法大師(空海)が開いた神社。 少彦名命(すくなひこなのかみ)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、大己貴命(おおなむちのみこと)を祭っているそうです。 写真では見えないですが、隣にマンションが建っていていて小さなお宮です。

この神社は地元では「天使さん」と呼ばれているそうです。 「天使さん」の由来は。。 「天使さん」はエンジェルを想像しますが、そうではなく下記の様なことだそうです。

この神社の祭神のお一人である「少彦名命」は「天子さん」と呼ばれていましたが、「天子」は天皇という意味なので京の人たちは天皇と同じ天子を呼ぶのは礼儀に反するということで天子を天使に変えたそうです。

そして「天使突抜」の由来は。。かってはこの「天使さん」の今と違って敷地は広かったそうですが、豊臣秀吉が京都に進出した時に都市改造の一つとして、この「天使さん」の南北にぶち抜いて道を通したそうです。

京の人たちは怒って???秀吉への皮肉を込めて「天使突抜」の地名をつけたそうです。 そういう訳で秀吉は京の人たちに人気がなかった様です。 私は秀吉に大阪、京都で人気があると思っていましたが、そうではなかったみたいですね。
また、この「天使さん」は牛若丸が弁慶と出会った場所らしいです。

この「天使さん」を出発し、すぐにまりもさんが路地で「ここを見て下さい」と案内がありました。

DSC_1624[1].jpg

古い様な新しい様な街区表示板です。 屋根の上にありました。 拡大すると

看板.jpg

字体が見ると古いことがわかりました。 「下京区」も右から書いているし、区も區と古い字体を使っています。
下に仁丹の文字が。。

これは森下仁丹が100年ほど前に販促すなわち宣伝を兼ねて全国に設置した表示板です。 しかし戦争によりほとんどが焼失してしまい、戦災がなかった京都に残っている貴重な表示板だそうです。
まりもさんのご近所でも良くみかけたそうです。

見た感じホーロー製に見えます。 大きな傷みもない様です。 この表示板は戦前のものと推測します。
歴史的に価値があると思いました。

もう時間切れになりました。 続きは明日。。まだまだマラニックは続きます。 明日が最終回としたいです。

posted by あっきー at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | マラニック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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